前々から買い換えたいと思っていた色褪せたスキニーをようやく買い換えました。改めて見比べてみると随分と色褪せていたんだなあと思います。買い物が済んで家まで自転車を走らせていると、途中面白そうな看板を見つけました。その看板には「芹川けやき道」と書いてありました。普段何回も通っているところだったので、こんな道もあったのかとちょっと興味をそそられました。先は薄暗く、河畔には樹木が植わっていました。好奇心にまかせて自転車を漕いでゆくと爽やかな風が頬を撫でました。涼しくてすごくきもちがよくなりました。河畔には主にけやきの木が植わっていました。けやきの木はこんなにへんてこな形をしていたのかとびっくりしました。しばらく進むとけやき道は終わり、川沿いに道路が伸びていました。もっと上流に行ってみたいと思ったので、またもや好奇心にまかせて自転車を漕ぎました。しばらく漕いでいると、アオサギを見つけました。アオサギはかっこいいですね。あの絶妙にクールな感じが最高です。かっこいいなあと思いながらしばらくアオサギに見とれていました。それからまたすこし進むと知っている道に出ました。国道8号線でした。結構な距離を漕いだと思っていたのですがまだまだ道のりは長そうだと思いました。ところで、知らない道が知っている道につながった時ってなんだか感動じゃないですか?わからなかった数学の問題が解けた時のような感動だと思うんです。思いもよらないつながりを発見したときの感動があると思います。閑話休題。8号線を横切ってすこし進むと、子供達が川遊びをしていました。無邪気に遊んでいる子供達をみてすこし元気になりました。またすこし進むと、急に景色が変わりました。さっきまではアパートや飲食店などが林立していたけれど、こんどは河畔に木々が生い茂っていて視界が緑に彩られました。鳥たちや虫たちの妙なる調べが耳をよろこばせました。川の中の魚たちはきもちよさそうに泳いでいました。しばらく無意識に自転車を漕いでいるような状態が続きました。結構な時間自転車を漕いだと思います。この時点でかなり体力がなくなってきました。それでも、好奇心が勝ちました。ここまで来たのだからもっと上流に行ってみたいと思いました。前方にコンビニエンスストアが見えました。自然の景色の中にコンビニエンスストアがあるというのはこんなにもきもちのわるいものなのかと思いました。四角くて、明るくて、いかにも人工物というような感じがしました。それからまた進むと田んぼが見えてきました。空気は澄んでいました。川の水も澄んでいて細く流れていました。小さな集落が見えました。おそらくこの規模の集落ならば全員顔見知りだろうなというほど小さな集落でした。その集落に入り、水の流れをさらに遡ってゆきました。その時、視界の右隅に人影が見えました。けれど、暫くしてそれは人影ではなかったことがわかりました。わたしが見たのは猿影でした。お尻の真っ赤な猿が10匹ほどいました。猿はわたしをみてびっくりして逃げて行きました。大きなトンボもいました。ギンヤンマだったと思います。今にも生き物たちが蠢く音が聞こえてきそうなほどくらいところでした。獣害対策のフェンスらしきところまでたどり着き、もう進めないことを悟りました。フェンスの向こうには鹿がいました。鹿はこちらを見て逃げて行きました。鹿は服を着ていませんでした。猿も何も着ていませんでした。トンボも。皆裸で生きていくのが普通というような顔をしていました。なんだか自分が服を着ている事すらバカバカしく思えてくるほど堂々としていました。なんで服なんか着ているのと言わんばかりの顔でした。動物たちはすごいなあ。人間は余計なものを持ちすぎているのかもしれない。だから、みんな服を脱ごう。裸になろう。