不安

 一人暮らしを始めてからもうすでに一年が経とうとしている。越してきた当初は何もなかった部屋が今ではだいぶと賑やかになっている。まあ、賑やかになりすぎた感は否めないが...。

一人暮らしを始めてすぐの頃は毎日が不安でいっぱいだった。一人で暮らすというのはこんなにも心細いものなのかと思った。やはり家族や気心が知れた友人の存在は大きいとその時実感した。不安を紛らわすために地元の友人に電話をかけまくったりしていたが今思えば本当に迷惑だったろうなと思う。ごめんなさい。そんなこともあったけれど、大学生活にも慣れ、友達もできてくるにしたがって不安は徐々に解消されていった。だが、最近また不安がぶり返してきた。なぜだろう。大学生活にも慣れ、大学での友達もできて安定してきたはずなのに。おかしい。何が私をこんなにも不安にさせるのだろう。失われた単位に対してか、それとも、教習所の期限が迫っていることに対してか。生活習慣の乱れが不安となって現れているのか。うーむ。わからない。本当にわからない。どう思う?コダック。本棚の上に鎮座しているコダックに問いかける。当然返事はない。コダックはいいなあ、不安なんて感じたことないみたいだ。まあ、なんでもいっか。不安というのは往々にして原因がわからないものだ。無理に原因を特定しようってのも骨折り損のくたびれもうけってやつかもしれないなあ。それよりも自分の好きなことをやろう。不安をこねくり回しても不安にしかならないよなあ。いっぱいドラムを叩こう。叩いて叩いて叩きまくろう。